- 自社で作業せず客先企業に常駐している
- 自社の人と全然会わないし顔もよく知らない
- 自社に対して思い入れや帰属意識がない
というあなたは常駐型フリーランスエンジニアがおすすめです。
僕は、客先常駐SESから常駐型フリーランスエンジニアになって5年が経ちました。
企業先に常駐して作業するタイプのエンジニアなんですけど、働き方は会社員のSES時代とほぼ同じです。
会社員時代も客先に常駐して作業してたので、自社に対する思い入れや帰属意識が全然なかったんです。忘年会でしか会わない人とかザラにいたし、顔も名前も覚えられない。
ところが定期的に自社の会議や行事などがあるので、「この集まりは何のためだろう…」とか思ってました。なかなか新入社員も入ってこないので雑務もこなさないといけない……。
もちろんデメリットもあるので、実際に僕がSES会社員から常駐型フリーランスになって感じたことを紹介します。
デメリットは
- とくに”フリー”じゃない
- 契約が1〜6ヶ月ごとと短期の場合が多い
- ある程度実務経験があることしか出来ない
です。
メリットは
- SES会社員の頃と作業が変わらないのに報酬が高い
- 会社の雑務をやらなくていい
- エージェントを使えば営業しなくていい
です。
SES企業で会社員をしてるなら、仕事の内容そのままでフリーランスになることも検討してみてはどうでしょうか?
どうせ同じことやるなら報酬額が高く、自分の裁量がある方が面白いと思ってます。
もくじ
常駐型フリーランスエンジニアとは?
常駐型フリーランスエンジニアという呼び方があるのかは知らないけど、僕は勝手にそう呼んでます。いわゆるよく想像されるフリーランスとは違うので。
フリーランスエンジニアというと
- 朝は好きな時間に起きて
- お洒落なカフェや海外旅行先で
- 私服姿でMacbook片手に作業(キラキラ)
というのを想像するかもしれませんが、常駐型フリーランスは全然違います。
常駐型フリーランスは
- 決まった時間に起きて
- 満員電車にゆられながら常駐先の企業に向かい
- スーツ姿で作業
そんな感じで働いてます(笑)
もちろん服装や開発環境は常駐先の企業によるし、Web系かどうかでも変わってきます。
報酬額も個人の実力や工程などで変わってくるの何とも言えませんけど、僕は業務アプリ系のエンジニアで技術力もそんなに高い訳ではありません。
基本的には会社員の頃より報酬額は上がります。
契約形態や指揮系統は違うけど働き方だけで言えば客先常駐SESのサラリーマンや派遣社員そのものです。
おそらく常駐先の社員さんは僕のことを派遣社員の1人として認識してると思います。
常駐型フリーランスのデメリット
常駐型フリーランスで働いてみてのデメリットは
- とくに”フリー”じゃない
- 契約が1〜6ヶ月ごとと短期の場合が多い
- ある程度実務経験があることしか出来ない
です。
とくに”フリー”じゃない
常駐型フリーランスはお客さんの企業先に常駐して作業します。
企業さんの規程に従うことになるので
- 働く場所
- 働く時間
- 働く服装
が決まってきます。
「満員電車に乗らなくていい」というイメージですと後悔するかもしれません。
最近はテレワークを導入する企業が増えたので働く場所は自由が確保される場合が多いです。
契約が1〜6ヶ月ごとと短期の場合が多い
基本的に契約期間は1〜3ヶ月や6ヶ月などの短期で、その度に契約を更新するか決めます。
派遣社員の契約更新みたいな感じです。
保守案件だと6ヶ月や1年などもありましたが、個人的には逆に長すぎるのもデメリットだと思ってるので3ヶ月更新ぐらいがちょうどいいです。
契約の更新が必要なのは「安定してない」という考えもできるけど
- 合わない人がいたらすぐ撤退できる
っていうメリットもあります。
ちなみに企業側から契約を切られるということは今までなかったです。
コロナの影響で未曾有の経済危機の時期でも継続契約できました。
「来月、仕事ないかも…」という不安は毎回あります。
ただ、会社員の頃から「やったー!一生安泰だ!」なんて微塵も思ってなかったので、心境の変化はあまりなかったです。
今の時代は大手企業でもバンバンリストラするし、安定はどこにもないのかなって思ってます。
ある程度実務経験があることしか出来ない
フリーランスの場合、基本的にこれまでの経歴と合致する案件を受けることになります。
例えば、ずっとC#.NETの開発をしてたのに次はRubyの案件に入るなどは難しいです。
SES会社員の場合、全く未経験の案件でもアサインされることってありますよね。
そういう経験値の幅が広がりにくいというのは有ります。
とは言え、努力次第で全く別の技術や案件に携わる人もいます。
常駐型フリーランスで働いてみて良かったところ
常駐型フリーランスのメリットは
- SES会社員の頃と作業が変わらないのに報酬が高い
- 会社の雑務をやらなくていい
- エージェントを使えば営業しなくていい
です。
SES会社員の頃と作業が変わらないのに報酬が高い
SES会社員で客先常駐業務をしていた頃と作業内容が特に変わってないのに報酬が高いです。
これが1番のメリットかなと思います。
同じ仕事をするなら報酬額が高い方がいいですよね。
- SES会社員の時は年収約330万円から
- フリーランス1年目で年収約600万円
になりました。1.8倍です。
保険料や税金は増えますけど、それでも手残りは大きく増えます。もちろん経費も使えるようになります。
レバテックによると平均年収は860万円なので、僕のしょぼさがバレてしまいますが……。
年収が1.8倍になったのは希望があるんじゃないでしょうか。
会社の雑務をやらなくていい
会社員の頃は忘年会や飲み会のセッティングなどの雑務をよくやってました。
フリーランスになると、どこの会社にも所属ません。
業務内容も契約書に記載された内容しか基本は行わないので、会社の雑務から開放されます。
エージェントを使えば営業しなくていい
フリーランスは営業が大変。というイメージがありますよね。
企業とフリーランスをマッチングさせるエージェント会社を使えば面倒な営業活動をしなくても大丈夫です。
僕の要望を聞いて、企業の案件からマッチするものを紹介してくれます。
- 営業は苦手
- やりたくない
- めんどくさい
という人間なので、営業活動は外注したいところ。
エージェントに希望を伝えておくと、「この企業はどうですか〜」とか「今のまま更新しますか〜」とかやってくれるので、すごく楽です。
これまで何度か契約更新せずに、別の企業に移りました。
すぐに来月からお世話になる企業を提案してくれるので、無報酬の期間を経験したことはありません。
- 契約書の作成や
- 単価アップの交渉
もやってくれるのですごく助かってます。
エージェントを使うデメリットはマージン(手数料)を取られることですが、苦手な作業を外注して本業に集中した方がいいと思います。
エージェントはリスクヘッジのために複数登録しておくといいです。
おすすめのフリーランスエージェント
僕が登録してるおすすめのフリーランスエージェントはこちらです。
エージェントは無料登録できて、無料でカウンセリングもしてもらえます。
- 自分のスキルでフリーランスになれるか不安
- 報酬額はどれぐらいになるか
- 税金や保険などの手続きがどうなるのか知りたい
- どんな案件があるのか確認したい
- 今後何をどうすればいいか教えて欲しい
みたいな心配なことを相談できるので使ってみてください。
ギークスジョブ(geechs job)
- リモート案件80%以上
- 業界実績20年以上
- 営業担当の仕事が早い印象
- 福利厚生サービス『フリノベ』や『市場価値診断』がある
- 支払サイト:25日(月末締め翌月25日支払い)
- 仲介手数料:非公開
公式HP>>https://geechs-job.com/
レバテックフリーランス
- 業界知名度No1
- 業界最大の案件数
- だいたいみんなここは登録してる
- Web系案件が多い
- 支払サイト:15日(月末締め翌月15日支払い)
- 仲介手数料:非公開
公式HP>>レバテックフリーランス
PE-BANK
- 歴史が長い(1989年設立)
- 手数料(マージン)を公開してる
- 業務系案件が多い
- 支払サイト:40日〜
- 仲介手数料:8~12%
公式HP>>https://pe-bank.jp/
SES会社員から常駐型フリーランスになるのはおすすめ
というわけで、常駐型フリーランスとして働いてきて感じたメリットとデメリットを書いてみました。
デメリットは
- とくに”フリー”じゃない
- 契約が1〜6ヶ月ごとと短期の場合が多い
- ある程度実務経験があることしか出来ない
です。
メリットは
- SES会社員の頃と作業が変わらないのに報酬が高い
- 会社の雑務をやらなくていい
- 営業しなくていい方法もある
です。
客先常駐してるSES会社員の方には特におすすめの働き方だと思ってます。