森博嗣さんの著書『お金の減らし方』を読みました。
お金の増やし方じゃなくて減らし方です。
僕はこれまでの買い物で
- とりあえず新品がいいだろう
- とりあえず最新がいいだろう
と思うことが多かったけど、「中古でも良いか・型落ちでも十分かな」と思えるようになってきました。
この本は買い物に対する考え方を結構変えてくれます。
「欲しいものは何でも買い必要なものは我慢する」ことは
- 欲しいモノに優先度をつける癖がつく
- 無駄遣いが減らせる
- 満足度の高い買い物ができる
という考え方です。
もくじ
満足度の高い買い物とは
著者の森博嗣(もりひろし)さんはお金がなかった大学教員時代から収入の1割を自分が自由に使えるお金に、もう1割を奥様が自由に使えるお金に当てるルールを守っていたそうです。(苦労をかけたことから奥様と呼んでいるそうです。)
2割を自由に使い、残りの8割で生活する。
給料の何割かを貯金する考え方は本多静六さんの『月給4分の1天引き貯金』にもありました。
貯金が得意な人は「給料の○%は無いものとして暮らす」ような考えが多い印象です。
僕は決まった割合で生活するという考えより、決まった支出で生活するプランの方が好きです。
収入が増えても、増えた収入に合わせて支出を上げることはしない。という方が固定費に余裕が出て急に仕事が無くなってもしばらくは大丈夫だからです。フリーランスで仕事してるからこういう考えになるのかも。
本書の考え方で1番印象に残ったのが
- 欲しいものは何でも買い、必要なものは我慢する
というもの。
月給1割の予算内で自分が欲しい物はなんでも買い、逆に生活に必要な物は限界までケチる。
もし予算を超える場合は、数ヶ月貯めておくのだとか。
例えば住宅の場合、豪華な家に住みたい人は買ったらいい。欲しいんだからしょうがないと。
生活のために住むところが必要な人(僕みたいに)は、出来るだけケチるべき。
必要なだけのモノは最低限の機能でいい。
この考え方が凄くしっくりきたというか、納得したというか、面白かったです。
普通の節約術は「欲しい物は我慢しましょう」とよく言われます。著者は逆で「欲しい物は買え」と言ってる。
必要で買う物は、決して欲しいわけじゃない。生活に必要なモノにお金をかけても満足度は高くならない。
いやー、確かにごもっともです。
著者はポルシェ911を持ってますが、それは「欲しかった」から買っただけで、「必要」だったらもっと安い車で済ませたんだそうです。
逆に服は必要なだけだから、自分で買った事すらないそうです。
予算内で欲しいものを買うのがポイント
欲しいモノをバンバン買いましょうという訳ではなくて、(著者の場合)収入の1割の範囲内で欲しいモノは何でも買う。というのがポイントだと思います。
予算内で欲しいモノを買うのであれば
- 家計が破綻する心配がない
- 欲しいモノに優先度をつける必要がある
からです。
自分が欲しいモノに優先度をつけるようにすると、「これ本当に欲しいかな」と考えられます。
優先度が低いものは今月は買えないかもしれないし、そうなると来月以降に先延ばしされます。
僕も欲しいモノがあってもすぐに買ったりせず、1ヶ月ほど先延ばしすることがあります。来月になると意外とそこまで欲しい気持ちがなくなるんですよね。
欲しいモノ先延ばし戦略は節約におすすめです。
逆に数ヶ月経っても欲しいものは買った方がいいかも。
欲しいものは何でも買い必要なものはケチると満足度の高い買い物ができる
最近、FP3級(ファイナンシャルプランナー)の試験のために電卓を買いました。楽天で2,500円ぐらの、色がお洒落な電卓です。
計算ができればいいだけで特に欲しかった訳でもないので、「必要な買い物」だったなあと思います。中古の安いものをフリマアプリで買えばよかった。
実際、この買い物で特に満足感は得られませんでした……。
「欲しいものは何でも買い必要なものは我慢する」ことは
- 欲しいモノに優先度をつける癖がつく
- 無駄遣いが減らせる
- 満足度の高い買い物ができる
という考え方です。