国民年金基金を辞めました。
国民年金基金は中途解約は基本的にできませんが、掛け金の払い込みは停止できます。
フリーランスになったときによく考えずに加入したけど、よく考えるとそこまで魅力的に感じなくなってきました。
もくじ
やめようと思った理由
国民年金基金をやめようと思った理由は
- 毎月10,170円の出費は大きい
- インフレに弱い
- 65歳まで資金拘束される
- 予定利率1.5%、もっとリスクを取るのが好き
です。
月1万円の出費がでかい
掛金は最低でも1万円程度かかります。
これが僕にしたら結構大きな出費でした。
ちなみにiDeCoは最低5,000円からです。
国民年金だけで結構な出費なので、もう少し最小金額が低かったらよかったんですけれど……。
受給額が固定でインフレに弱い
将来もらえる金額が確定するのもデメリットです。
長いことデフレで物価が下がってましたけど、物価が上がればその分受給額は目減りします。
実際モノの値段は上がってると感じることが増えてきたし、”安い日本”といわれるのでもっと物価は上がっていいと思ってます。
掛金をいくらにすると将来いくらもらえるかは簡単にシミュレーションできるので、やってみると面白いですよ。
定年までの資金拘束
なんだかんだ資金拘束が1番嫌かも。
国民年金基金は基本的に65歳まで引き出せません。
貯金が苦手な方には逆にメリットかもしれませんが、僕は使いたい時に使えない・自由に現金化できないという制約は向いてませんでした。
利率1.5%が微妙
予定利率は1.5%ということで、銀行に預けるよりは全然いいけどかなり控えめな数字ですよね。(参考:https://www.aeonbank.co.jp/ideco/special/232/)
自分で株や投資信託を買ってリスクをとる方法の方が好きでした。
結局、色々と株や投資信託をやってみて、自分にはある程度のリスク許容度があるなと分かったので、貯蓄性が高い国民年金基金は合わないかなという考えになりました。
掛金は所得控除できるので税金が安くなるというメリットもあるけど、それならiDeCoで運用した方がいいかなと思います。
停止の手続きは電話から
国民年金基金は始めたら基本的に解約できません。
加入資格を喪失する条件は以下。
・60歳になったとき※海外に転居し国民年金に任意加入されている場合を除く
・65歳になったとき(国民年金に任意加入されている方)
・会社員になったときなど国民年金の第1号被保険者でなくなったとき(海外に転居したときを含みます)
・国民年金の任意加入被保険者でなくなったとき
・該当する事業または業務に従事しなくなったとき(職能型基金の場合)
・国民年金の保険料を免除(一部免除・学生納付特例・納付猶予を含む)されたとき※
・農業者年金の被保険者になったとき
・加入者本人が死亡した場合
引用:国民年金基金HP「国民年金基金の加入資格を喪失する場合」
でも代わりに掛け金の積み立てを停止することはできます。
掛金の停止手続きは
- 国民年金基金に電話して掛金停止したい旨を伝える
- 停止届が送られてくるので返送する
という手順です。
停止の手続きは電話しかなさそうです。(ネットで完結してほしい…)
東京に住んでる方 | 0570-008-002 |
東京以外 | 0570-034-666 |
東京に住んでる方とそうでない方で案内先が違います。詳しくはリンクのお問合せ先を確認してみてください。
掛金口座引落とし一時停止届を返送する
電話で「掛け金の払い込みを停止したい」旨を伝えると、掛け金の停止書類が送られてきます。
再開したいと思った時はすぐに再開できるので、気が変わっても安心です。
書類は1日で届きました。
書類を記載して、返信用封筒で郵送すれば、来月から掛け金の引き落としが停止できます。
年払いしてる場合だと、次の年払いから停止されます。
もちろん掛け金を停止しても将来の給付額は維持されます。
国民年金基金を停止しても付加年金に加入はできない
付加年金は、毎月の国民年金保険料に400円を上乗せして払うことで、将来受け取れる年金額がプラスされる制度です。
2年で元を取れるのでなかなかお得な制度です。
今回、国民年金基金を停止状態にしたので、付加年金を使えるのか年金事務所に確認してみましたが、付加年金は使えないとのことでした。
国民年金基金に加入してると、付加年金には加入できません。(国民年金基金に付加年金がパックされてる)
国民年金基金に全く加入してない状態だと大丈夫とのことですが、あくまで停止状態なので付加年金を納めることはできないとのことでした。
年金機構HP>>付加保険料の納付のご案内
国民年金基金は停止できる
国民年金基金は中途解約は基本的にできませんが、掛け金の払い込みは停止できます。
払えなくなった場合や、気が変わった場合には停止にしてもいいかも。
手続きは電話で書類を送ってもらう必要があるので少し面倒でした。